福岡最後の日

朝7時起きで最後の片付け。布団を圧縮し、細かいものをダンボールに詰めていく。
11時頃に引越屋が来て手際良く単身引越のコンテナ二台に詰め込んでゆく。
結構荷物はあったと思ったのに余裕で積めてしまった。ちょっと自分の車に積みすぎたかな?


引越屋を見送った後最後の掃除をしてシャワーを浴びようとするも、もうすでにガスが止まっていて水しか出てこなかった。
結局近所の友人に風呂を借りて旅立ちを見送ってもらった。
一路新門司へ。
車にモノを積みすぎて後ろが見えねぇええぇえぇぇぇ!!
なんとか隙間を確保しつつ新門司に着き、長い船旅が始まった。


時刻は午後7時、夕闇の中船は静かに九州の地を離れていく。
ビール片手に出航を眺め、そのまま広い後甲板で独り旅立ちを祝い別離を惜しむ酒宴を開催。
良いロケーションなのに誰も後甲板に出てこない。やはり寒いからか。
独り飲むのにも飽き、舳先の方で行く手をなんとは無しに眺めていると
前方になにやら赤くて丸いものがぼんやり見えてきた。
あんなに大きい建造物がこっちの方向にあったかな?などと考えながら見ていると、
それは次第に形をはっきりさせつつ夜空に昇っていった。
月の朝焼けとでも言ったら良いのだろうか?とてもとても赤い月だった。


その後風呂に入って暖まってから就寝。
十時には消灯で明日の朝は5時に徳島着なので、とても健康的な生活になりそうだ。
しかし二等船室は雑魚寝と排気煙突が近いこともあり、騒音が結構気になる。
それでも引越疲れのせいか、いつの間にやら浅い眠りに引きずりこまれていた。